2009年10月12日

ラオスで自転車:2日目(その2)

ラオスでの3日間のサイクリング、2日目の午後。

15分の昼寝の後出発。
お昼までの道のりと同様、とにかくキツイ。 正直、あんまり覚えてない。
暑い。 自転車重い。 坂多い。 お願い、もっと休んで~ って感じでした。

午前中で水を1.5リットル飲んでました。L君はまだ予備を持ってくれてるらしい。
お昼はたっぷりサンドイッチを食べたものの、休憩で補給食何か欲しいなー、スッパイマンとかあればなー、飴ちゃんでもええから・・・とか (注:関西では大人も「飴玉」を「ちゃん付け」で呼びます)そんな事も思いながら走ってました。
午前中に比べて「休もう」ってお願いする間隔が短くなって来たのが自分で分かる。

そうそう、そんな中でもはっきり覚えているのが、途中で時々小さな集落などに差し掛かったときなどに出会う子供たち。
みんな大きく手を振りながら可愛い笑顔で大声で「サバーイ ディー!」(こんにちは!)と、元気に挨拶してくれる。
その様子がめちゃめちゃ可愛い。 そのときだけは元気を取り戻せてました。

かなり乗ったところで、道が二股に分かれているところに到着。
「ここで右にいったら、Luang Prabangの町に戻れる。Iさんたちはこっちから戻ったんだよ。で僕たちは左にいくからね」 と言われた。

え~~、、それなら頑張ってここまで4人で来たかったな~。4人で走るのが断然楽しかったのに。。 とうっすら思ったものの、多分、私のペースを見て、別々がいいだろうと判断してくれたのだと思います。

で、私たちは明日この道から帰るの?と聞いたら「No」。 地理的にどんな感じになってるのか、また今回のコースはトータルでどういう位置関係になってるのか、全く分かりません。

で、その分岐点以降、本格的に マウンテンバイクライド っぽくなってきました。
(相変わらず乗ってるときの写真全然なくてごめんなさい。)

前日の雨などでぬかるんでる所、「こういうのがシングルトレイルというのかな~」と思ったこと、など、断片的な記憶はあります。
でも、あの日差しとじりじり痛い腕の日焼けと重い自転車の感覚の記憶が圧倒的大部分を占めてます。
「私本当に日本で何十キロも乗ったことあったのかな~」って自分が怪しくなってきたり。
ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)そうこうしているうちに、L君が道をそれて、川のほうへ降りていく。休憩だろうと思って、よろよろ着いていく。
何故か自転車を持って降りていくL君。 「後で持って上がるの難儀なのにな。」と思いながら、私は川辺までは降りずに、途中の斜面で座って休憩。(写真左はそのときに撮ったもの。) L君はなにやら、渡し舟の人たちと雑談してる。
で、暫くしたら、「Kay, come here」(写真右)。 なんと、ここは休憩の場所だったのではなく、ここから渡し舟で自転車ごと向こう岸に渡るようです!
この川はメコン川ではなく、支流のナム・カーン (カーン川)
では、しばし動画で対岸への舟の旅をお楽しみ下さい。

ラオスで自転車:2日目(その2)・・・というわけで、無事対岸についた後も休み足りずに座り込む私に、L君が、「あそこで休んだほうがいいよ」と言ってくれたほうを見ると、農作業をする人が休む東屋みたいなのがありました。その高床式の東屋にゴローンと横になる。 二人そろって。
なんか、いろいろ喋ったし遠慮もなくなってきて、だんだん姉と弟みたいになってきてる感じです、顧客とガイドというより。(写真:川を渡りきったところから)

で、暫し横になってたらL君がどこかに電話をし始める。 (仕事中もしょっちゅう携帯で喋ってるからもう慣れていた)

その後、「元のプランで行こうとしていた村まではあと、15キロ(だったかな)ある。結構険しい道。もっと近く、数キロのところに別の村がある。そっちに泊まる事も出来るけどどうする?君が決めていいよ」

なんか悔しい。 予定通りの行程を走れないなんて。 でもあまりに暑い。体力もなくなってきてるのが分かる。

よく話を聞くと、今日その8キロの近いほうの村に泊まっても、いずれにしても遠いほうの村には明日行くので、今日は短めにして切り上げて明日頑張るか、 今日もっと頑張るかの違いだけ、らしい。 (トータルで走る距離は変わらないらしい。)

村自体はどっちのほうがいいとかある? って聞いても「Same」としか言わない。
かなり迷って、「じゃあ今日は近いほうの村にする。 でも急に決めて、すぐ泊まれるところあるの?」って聞いたら
「さっきの電話でお願いしといた」 って。 なーんや、 L君はもう、近いほうの村に泊まるって決めてたって事やん。。。

という事で、その「近いほうの村」を目指してまたサイクリング再開。 やっと! 日差しが夕方っぽくなってきた気がする。
それでもそこからの数キロにはまた上りあり、下りあり、で、昼間の日差しでカラカラのボロボロになってる私を更にいためつけてくれました。
でもだんだん、下校中の子供たちが増えてきて、 村が近づいてきたのが分かると俄然元気が出てきて、、、そして突然、高床式のおうちが並ぶ村に入りました。 本日のゴールです!! いえ、実は正確には商店で休憩の後、ホームステイ先の家まで300mほど乗ったのですが、最後の最後に、ホームステイ先の家に入る前の急な坂(1mぐらい)で私は思いっきり転びました。
というのが正確にはゴールでした。 (自転車に関する話はほぼここで終りです。)
ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2) 結構大きな村です。(Ban Noun というのが村の名前だそうです。Ban=村)タイのチェンマイから更に、ミャンマー国境の村(メーサリアン地方)に行ったことがありますが、雰囲気的には似てるけど、そのあたりに比べても随分きれいで整備された村という印象。
インフラの整備度は同じぐらいか、、あ、やっぱりそっちもこちらのほうが整ってますね。各家にトイレとラオ・スタイルのシャワー(という名の水がめ)があるから。あっちは共同トイレ、共同シャワー(という名の水道)でした。
(写真左=村の商店の前から)
で、暫し村の中の小さな商店の表の椅子で休憩。 L君は、「お米の粉で作った何か(豆腐みたいな四角いもの)が辛いスープにつかったもの」を食べている。(学生たちに人気のおやつらしい)=写真右
私は、途中からアイスクリーム食べたいと言い続けてたので、L君がアイスクリームを買ってくれた。
(と言っても、ビニール袋に小豆とコンデンスミルクを混ぜたものを入れて輪ゴムでしばって凍らせたもの=アイスクリーム でしたが。めちゃめちゃ美味しかった)  そして、更にコーラも飲みました。(写真=ラオスのコーラ)ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)そこで、今日私が使うらいしという「ラオス式のシャワー」 というものを浴びている人を村で(野外で)見た。
洋服を着たまま(というか布を巻いたまま)水をためた大きな浴槽みたいな甕の水で頭や体を洗ってます。 布で隠れた部分はどう洗うのかは謎。
私、そんな布とかびしょびしょにぬれてもいい服なんて持ってない・・・ って事で、急遽村のオバちゃん達がみんなはいている巻きスカートが欲しいと思い立つ。
(スカートというか、腰に布を巻いただけ。これを胸の上まで上げるとちょっとセクシーなドレス風になる。 みんなそれ一枚でラオス式入浴をしてる)
欲しいけど手に入るかな~と言ってみると商店のおばさんたちに伝えてくれた。
おばさんたちがそれぞれ「今うちの娘がルアンパバーンの市場に買い物に行ってるから、電話して買ってこさせようか」とか口々にいろいろ言ってくれた。(らしい。)

で、その商店のおばさんが、店の奥から新品の布を二種類持ってきてくれた。自分用に買ってたものみたい。
そのうち1枚を買うことにした。 買ったら別のおばさんがすぐに家に持って帰って、5分ほどでスカートに(というか輪っかにしただけ)縫って持ってきてくれた。 仕立ても込みで30000Kip. (約300円)。 これで、行水&明日の滝遊びの準備は万全。

商店での休憩も終えて、今日のホームステイ先に向かいます。
ホームステイ先は・・・ なんと、L君のお友達の家。 (らしい。) 同じ会社のツアーガイドをやってる若い男性とその奥さん(山田優似の超美人)とその子供、そして奥さんの兄弟や親やおばさんや・・・
「何人住んでるの?」と聞いてもみんな一瞬考えて、「多分、8人ぐらいかな」とか言う、大家族。でも出入りする人をみていると8人ですまない気がする。

まずは「ラオス式シャワー」 というか、野外で体に布を巻いたまま水浴び。それでも、シャンプーして、腕や首や足を十分洗うだけでものすごくスッキリ。
ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)その後は村をちょっと案内してもらった。 学校(写真左)、お寺もある、、そして子供たちは、子供らしく外で遊んでいる。(写真真ん中)中高生は学校でサッカーをしている。おばさんたちはさっきの商店の前で、焼き鳥みたいなのを焼きながら世間話している。
日本も昔はきっとこんな感じだったんだろうなーという風景。 
そして、ホームステイさせてもらう家からずっと、私たちの後を追ってくる小さい男の子二人。(写真右)興味があるのに恥ずかしいみたいで、「サバーイ ディー」と言うと、大声で笑いながら逃げていくのに、私が座ってるとドアの隙間から交互にのぞいて笑ってる。
結局村中歩く間、私たちの5歩ぐらい後ろを男の子2人がずっとくっついてきてました。 可愛い!

ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)ラオスで自転車:2日目(その2)そして夕食。 
おかずは3品。辛い味付けの茄子と豚肉(だったかな)のおかず。なすが炭火の香りでとっても美味しい。
スープも肉も野菜もたくさん入っているし、私の大好きなコリアンダー(パクチー)も効いてて美味しい。
水牛の肉の煮込んだようなものだけ、ちょっと硬いし味も濃いので、私は一切れだけいただきました。
ご飯はもち米。それを手でピンポン玉みたいに小さく丸めて、それでおかずをぬぐいながら食べます。
一応、スープとかはレンゲを使ったり。 で、みんなで大きなお皿のおかずをシェアします。
あまりに美味しくて、最後までバクバク食べてました。

で、夕食後、そろそろ眠いなー、今日は早く寝られそう。嬉しい・・・ って思っていたら、なんだかワラワラと人が集まってくる。
だんだん人が増えてきて、 家の中にものすごい人数の人がいる。(写真右) どういうことなのかよく分からない。そういえばL君もいない。

そうこうしてるとL君が、「今日はちょっとパーティをやるから来て」 と言われて、隣の家の軒先へ。
真っ暗な中、テーブルが一個置かれていて、裸電球が一つだけ灯されている。 でも何故かアンプとスピーカーとギターも。

そこから、村の青年たちの大宴会が始まったのでした。 (といっても19時前から始めて、22時頃には終わってたはず)
おつまみは、カボチャの種と、炒めた野ネズミ。 (私は残念ながら、あと一歩勇気がなくて、カボチャのみ食べました)
そして、お酒は ラオ ラーオ(ラオスのウイスキー、といっていたけど、近いのは中国の白酒。(紹興酒じゃなくマオタイとかの蒸留酒ね)泡盛のきっついのにもちょっと近いかも。 だけどアルコール度数60度と言ってました。

飲むスタイルは、宮古のオトーリみたいに、一つのグラスのお酒を順番に飲み、回していきます。でもスピーチはありません。

ということで、感動的にキレイな星の下、(恐らく)ラオスの歌謡曲を歌いまくる若者たちの歌声とともに、2日目が終了しました。途中で、「漫画に出てくる典型的な酔っ払い」みたいな人が合流して、ものすごく面白かったです。
では、最後は、めちゃくちゃ盛り上がる宴会の様子の動画をどうぞ。 (その1:全員大合唱・ その2:「漫画みたいな酔っ払いの人、スプーンでお皿を叩いてリズムをとる・その3:漫画みたいな酔っ払いの人、ソロで熱唱 の3本立てです)

長文ここまで読んでいただいた方、いたとすればありがとうございました。






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この記事へのコメント
お早うございます。

昨日はお疲れ様でした。

現地での自転車体験も良いですが、こうやって地元の方々と触れ合えるのも良い経験になりましたね。凄い!

確かタイではチェンライMTBチャレンジが有名だったはず。
レースも勿論ですが風景や現地の人との触れ合いも楽しそうなイベントです。

アジア散策も良いですね~。
Posted by チャリ馬鹿 at 2009年10月13日 08:34
すっごく楽しそう…うらやましいデス

しかし、kayさんの行動力には脱帽です!すごいなぁ…そこまで行動出来ない小心者うっちー11でした(笑)
Posted by うっちー11 at 2009年10月13日 14:13
その時は大変だったでしょうが過ぎると良い想い出では?

海外で自転車旅行って凄く憧れます

現地の方との交流も愉しそうですね

いつかはオイラも自転車の本場(ヨーロッパ)旅行するのが夢です
Posted by 結丸結丸 at 2009年10月14日 17:58
◆チャリ馬鹿さん 

先日はお疲れさまでした!今度は声かけてくださいね。
本当に、終わってみると自転車体験よりも、地元の生活に触れたことが何よりもいい思い出になってます。

チェンライMTBチャレンジ、初めて知りました。
チェンライもいつか行きたい場所のひとつでした。もっとMTBに乗れるようになったら(自信ありませんが) チェンライで自転車 も実現させてみたいです。

◆うっちー11さん

今日、うっちー11さんがナイトレされてるあたり?周辺を通ってきましたよ。
行動力というか度胸だけはなんだか備わってるようです。。。
でもそんな難しいとか特別なことじゃないので誰でもその気になったらできちゃいますよ~。

◆結丸さん

本当に、初日、やっぱりこの暑さとこの道のりなら、初日で引き返してもらおうかってちょっとよぎりましたが。

終わってみたら一生ものの思い出が出来ました。
ヨーロッパもいいですね~。 私も、もうちょっと年を重ねてお金もいっぱい使えるぐらいになったら、ヨーロッパにもぜひ行きたいです。
Posted by KayKay at 2009年10月18日 21:38
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